珍妙と絶妙の狭間・・・ キャッツアイ&ダイヤモンドリング Pt850 #12.5 /06041



そこそこ古いリングであるという事はすぐにわかる…

クリソベリルキャッツアイ3石両脇にダイヤモンドの一文字
うーんあまり見た事ない。

そして、取ってつけたような上下方向の小さなダイヤモンド・・・
これについてはもともとのデザインではなく、後からつけている事は、デザインとしてもすぐにわかる…

・・・とってつけた感ぬぐえてないなぁ〜
どうしても付けたかったんだろうね。
でも、これがないよりある方が良い。
あることで可愛らしさは増し増しだ・・・

刻印・・・ Pt850(陰刻) うん。
そして、 0.35   ・・・うん?
何の数字だろうね??








???
というか、これ、ダイヤモンドの一文字リングをリフォームして
オリジナル一文字リングの石座の上に、キャッツアイとダイヤモンドを配置してますよねこれ???

なんじゃこりゃぁ、こんなの初めて見た。
ダイヤモンドの一文字リングそのまんまでもよかっただろうに、
どーしてもキャッツアイリングにしたかったのだろうか?

それにしてもアイデアがすごい。
石座on石座
石座の上に石座を乗せる発想すごくないですか?
なかなかのもんですよ。
何でもそぎ落としていく事を良しとする、令和に生きる今の時代の人たちでは思い浮かびもしないでしょうね。
そして、上下方向にダイヤモンドを取ってつける・・・

ただ、この上下方向のダイヤモンド、高さをキャッツアイに並べるのではなく、オリジナル一文字のあたりに一段下げて配置していますので、意外と「どうだ」感なく。
おさまりが良いですね。

こちらですねぇ〜 一気に石座二階建てにしたのではなく、石ごとにひとつづつ増築しています。
今の時代にありがちな、効率よく的な発想は隅に置いて取り組んだこの手間手間手間
効率云々より、当たり前に組み上げていく感じでしょうかね。この時代であれば。

これをリフォームした職人さんだけでなく、発注した前のユーザーさん素晴らしいですね。
残念なリフォームジュエリーは世に多いですが、こういったリングは見ている方も思い入れ沸いてきますね。

作りや、工程を考えないで、
アンティークな感じがカワイー
古いリング素敵―
で終るのではなく・・・

大事なのはそこじゃない。
そこじゃないんですよと心の中の私が叫びます

一見見落としてしまいそうな部分に気付き考えていく・・・
そういった事は、ジュエリーを見る際の楽しみの一つの側面ですね。
工芸視点をジュエリーに持ち込む的な・・・

以前のタイトルの書き方だと、多分
クリソベリルキャッツアイ3石&ダイヤモンド 一文字リングをリフォーム Pt850 リング #12.5 /06041

こんな感じになると思いますが、なんか違う感があるんですよね。
珍妙と絶妙の狭間・・・ キャッツアイ&ダイヤモンドリング Pt850 #12.5 /06041
というタイトルが正解とも思わないのですが・・・💦
このページをご覧いただいた皆様にとって、手元の品物をじっくり眺めてあれこれ考えていただくきっかけになれば嬉しいなと思います。

ちなみに、刻印の「0.35」はオリジナルの指輪の時の刻印だと思います。

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 /06041
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