日本のジュエリー史を紐解いていくと、世界史の大きな流れも見えてくると言いますか…
第二次世界大戦前は、文化や流行の発信源はヨーロッパにあったものが、
第二次大戦後はアメリカに移ります。
戦後のアメリカのジュエリーは、貴金属をの鏡面光沢を魅せるようなものが好まれていたようで、
その影響は、特に影響の強かった日本の指輪の細部にも及んでいる・・・
今回のリングも1970年代前後のものと思われますが、鏡面光沢を強調するようなデザインでしたので、当時の文化的な影響がこのリングにも及んでいた・・・
と、考えてもよいのではないでしょうか?
戦後〜1980年代、90年代位もかなぁ・・・までは本当にアメリカ万歳という文化的影響力が強かったのだと思いますが、
2010年代にもなってくると、いやちょっと待とうよ、もう一度自分たちの足元みてみようよ
という流れの中に私たちはいるのだと思いますが…
アームに彫りが入っているリングに萌えてしまうのは、アメリカ万歳であったものからの揺り戻しのようなものもあるかもしれない…
ってなことを考えたりもするのですが、
今回の指輪と関係ないところで書けばよかったかなとは思いますし、
ぼんやり考えている事ですので、どうまとめようかの終わり方もわかりませんが・・・
まぁ、ここまで書いてしまいましたのでこのまま載せましょう💦
さて、シトリンの千本透かしリング
彫りを入れる前は
アームと石座が接する部分が自然なカーブを描いて接しているのではなく、唐突に石座が乗るような形、
アームも石座付近は板状に平坦なものでしたので、鏡面光沢がガンガンに強調されていましたが、
彫りを入れていただく事ですごく変わりました。
残念ながらビフォーの写真は忘れましたが…💦
アームの端、石座に接している部分がクイッっと曲がって板状になっていますが、その部分にも細工をしていただいているところがポイントだったりもします。
シトリンにすれはありますが、肉眼で特に気になる事はないと思います。
刻印は
[K18](陰刻) VJJ RD14
仕上げ済