伝統と革新 孔雀の帯留兼ブローチ K14 昭和ジュエリー /07281



















孔雀の帯留兼ブローチ



単体だけ見ると、孔雀なんだな





ですが、



長い間中古のジュエリーに接している者として見た場合、



おぉぉぉぉぉ

って、なります。



下の写真のタイプの変則バージョンという事をまず思いますね。

















この手の孔雀はたまーに見るとして・・・



(とはいえ、最近あまり出会いませんが・・・)



デザインを受け継いだ今回の孔雀の、胸から上は明らかに、デザインを受け継いだことがわかります。


胸から上は、昔の繊細な細工



羽部分は、地金感、素材感溢れるシンプルなデザイン。



こういうデザインのブローチは他に見た記憶がありませんね〜



そして、羽部分は、地金をしっかり使い、地金感を前面に出した素材むき出しデザイン。
彫りとか、ミル打ちとかそういう装飾を一切排除してますね。
繊細さ、細かな曲線や細工で魅せない、地金素材感を前面に出したデザインは当時新鮮だったと思うのです。
それまでは、いかに材料を軽くしつつ、良く見せるか?
というのがテーマであったのが、
材料たっぷり使っていいよ。
という時代に入りつつあったわけですからね。

令和の今の今このブローチ兼帯留を見ると、レトロ感みなぎっていますが、当時はこれが新しい時代を切り開いてる空気感だったのでしょうね。

・・・なんていうんですかね、ちょっと古めの文化センターとか、公共施設のタイル張りの壁面とかに、鎮座してそうなデザインですよね。
あのレトロ感も、昔は新鮮だったんでしょうね。

あこや真珠は結構黄色いです。そして、うっすらピンクがかっています。

経年の劣化をしているものもありますが、肉眼で気になるほどではなく、概ねツヤツヤ綺麗です。

大きめの真珠は裏側を見ると、割と豪快に接着剤がはみ出ています。

何故こういう事になっているかというと、

もともとこの真珠用の接着剤は無色らしいですが、経年により茶色くなっていくのです。



あぁ、このブローチダメな作りのやつだ

と、思わないでくださいね。

この時代の真珠は大抵接着剤ブリッっとはみ出てますので・・・



とはいえ、雑だよね〜

という視点は、一方向からしか見ていない視点になります。



上半身部分、胸から上を見てみましょう。

ベビーパールは、接着剤が使われておらず、

極小の爪のみで留められております。

タガネでコン!っと爪を起こして、「クッ」っとパールを留める。

数十年経た今でも緩んでいないんですよね…

この「技」

ジュエリー見るなら、そういうところに気付けると、楽しみがぐぐぐーっと深まっていきます。



このブローチができたのも、いつごろでしょう昭和40-50年代? 50年代前後? といった感じでしょうか?



上半身の細工は熟練の職人さんが、彫り、ミル打ち、石留めを行い



あとは、別の人が羽の部分の真珠を留めたのかな?

とか、そんな想像をしたりもしますね。



接着剤は可能な範囲で除去します。(できなかったらごめんなさい)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



そこのアナターーーー!!!! 単に珍しいってだけでポチろうとしてませんかっ??

あなたにとって何が大事なのか、何をコレクションしていきたいのか、一旦そこの部分をよ〜く考えてみてくださいねっ!!

何故、これを集めていくのか、何故これに惹かれるのか? その思考がとーっても大事なのです。

型番 /07281
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