昭和のベビーパール二文字リング
小粒のパールと、ミル打ち、そして唐草の透かしがかわいいですね。
K18(陰刻)刻印
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
・・・と、普通は中古のジュエリーですとそういう説明で売買がなされていると思いますが、
一歩踏み込んでみましょう。
枠は手作りではなく鋳造です。
そして、両脇の真珠は接着剤でセットされております。
そして裏側に接着剤が使われております。
という説明は、普通ないのでわからないですよね。
こういう事書くと、ドン引きする方も多いので、あえて書くというのは売る事だけを考えると書かない方がよかったり、
そもそも作りに関して特に語れることもなく、見た目だけであーだこーだ褒め上げて売りつければそれでよいと思っていれば接着剤とかどうでもいいとかそういう発想になるのだとは思いますが…
そもそも、この接着剤はおそらく真珠用のもので真珠をいためるものではないとは思いますし、現代のジュエリーで接着剤が使われていないものを探す方が難しいので接着剤が使われているって事で拒否反応が出たりするのもなんだかおかしな話だと思いますが・・・
ただ、やっぱり爪留めのみでビシッと留めているものは凄いですよね。という評価軸を育てていくにはこういう事も書いていかねばと思ったりはします。
それと、鋳造だからって嫌がることもないんですよ。だって、ブランドジュエリーだって大抵鋳造品ですからね。
自分にとってジュエリーは、工芸視点でも楽しめるもの。
手作りっていいよね!この工程を経てできたものいいよね! という、作り手の存在を感じながらジュエリーを愛でるという事を広めたい私の自己満足?信念?ですから…
爪留めのみよりは石落ちの心配は減りますから、石落ちの心配が減っている。というポジティブな考え方もできますよ。
枠は鋳造ですが、真珠の周辺には鏨の痕跡があったり、全体としての雰囲気は悪い感じはありませんよ。
あなたはジュエリーになにを求めますか?それと、工芸視点でジュエリーを愛でるのも楽しいですよ。
というお話でした。