スリランカ産と思われるサファイアのリング
スリランカ産のサファイアは透明度が高いものが多いですが、こちらも透明感あります。
ルースの形は昔風な厚みのある形です。キュレットの位置も中心からずれています。
スリランカのサファイアは色のムラのあるものも多いですが、横から見る限り無色な部分はありません。枠にセットされている状態での確認は難しいですが、下部の先端の方は無色っぽい感じになってるかもしれません。
まぁ、産出が限られていて、原石からの歩留まりを考えたカットですから、個人的には石それぞれ個性があって、宝の石っぽくて好きなのですが、現代的な価値観でいうと形も整っていた方が好まれるでしょうね。
とはいえ、そんなにひどい形でもなく当時の石で考えると普通というかむしろ良い感じですね。
表面に細かなキズがありますが、経年を考えますとそんなに悪い感じではありません。
写真だと、青と水色が強く出ているというか、実物はみずみずしいというか、スキっとした透明感があります。
取巻きのダイヤモンドも面白いですね。
縦長のバゲットカットとラウンドのメレダイヤモンドで取巻かれています。
あまり見ない取巻きの形ですね。
千本透かしの時代と違って個性が顕著で面白いです。
バゲットカットのダイヤモンドは、こういうのは角が欠けやすいんだよなぁと思いますが、大きくかけているものはなく、わずかに欠けているものがチラホラありますが、あちゃーという感じではなく、保ててるなぁという印象です。
唐草はシンプルに巻かれています。
残念なことに、1か所唐草が曲がってしまっています。
職人さんにお願いして戻せるようなら戻していただきたいですが、できるかどうかは未知数で、できないと思っていただければがっかりせずに済むかなと…
アームは唐草にしては細めで、面取りがなされています。
石座は手作り、アームも手作りだと思います。
サイズアップの痕跡あります。
時代は 昭和40-50年代?
刻印は Pt900(陽刻) 、 0.64 、 2.81
中央宝石研究所ソーティングメモ付き
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。