あー、終わってるな・・・
という位状態の悪かったメキシコ産オパールのコンディション
枠から外してフルリカットして再セット というのが一番良い方法かもしれないけれど、
その分お値段も上がっちゃう。
・・・というわけで、枠から外さずに研磨してみました。
それでも表面ぼっこぼこという状態💦
なかなかのもんです。
先ほど紹介したリングが、当たらないように気を使いながら使用されていたのかな?
という想像できるリングとは真逆に
何も考えていなかったんだろうなぁ・・・ と想像できるリングです。
オパールが割れないか心配という方は多くいらっしゃるように感じますが、
ぱっくり割れたオパールなんてそんなに多く見ません。
宝石の硬さを考える時にいろいろな基準がありますが
打ちキズだったり引っ掻くようなキズに対しての強さと、捻れに対しての強さ と考えた場合
オパールはキズに対してはもちろんそうですが、捻れに対しても強くなさそうなので、
ケアは十分必要な石の部類に入るとは思いますが、
さんざん使い古された宝石を見てきた中では、言われているほどねじれに弱いのか?という疑問はありますね。
理論としての数字と、実際の結果が違うような…
もしくはは、キズが付きやすいので、割と大事に扱われる部類の石なのかもしれませんね。
まぁ、それはともかくすりガラス状かつ凸凹だったものをとりあえず磨いてみました。
肉眼で見る範囲では最低限のツヤツヤは確保できております。
このままずーっと使ってもいいと思いますし、ガンガン使っていただいてどこかのタイミングで枠から外してフルリカットとかいう選択肢もあるかもしれませんね。
ここまで、さんざんな事書いてしまいましたが、
石にピッタリ寄り添った石座、自己主張しすぎていないかわいい爪、鋸刃で一本一本透かした千本透かし、やんわりと軽く面を取った、ひと手間かかっているアーム、等々
コスト意識高い系の薄っぺらいちゃちな鋳造品よりはよっぽど奥行きのあるように思います。(もちろん感じ方は人それぞれですが…)
刻印は
[P.m](陽刻)
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
爪にオパールを固定するための接着剤が使われていますが、一旦爪から外したりせずそのまま仕上げようと思います。
(一般的なものと違い宝石用のものだと思いますので、石がいたむとかそういう心配はないだろうと思います)