サファイア ダイヤモンド 手巻き唐草 リング 昭和ジュエリー #11.5 /1906121

ゴテゴテとした、今のシンプル万歳的な時代に抗うかのようなデザイン。

鋳造品ならスルーですが、ハンドメイドでこれとなるとやっぱり手を差し伸べたくはなりますね〜

立体的な唐草構造、上から見た時に隙間を多用した取巻き。
ゴテゴテとしている割に、一番飛び出ているサファイアは覆輪留めで、引っかかりも減らそうとしているだけでなく、サファイアの角も守っている。

テーパーカットのダイヤモンドは、ちょい欠けしていたり、角がわずかに欠けていたりしていますが、
一般の方にとってみたら、ダイヤモンドの欠け等はおそろしい事のように思えるのかもしれませんが、
ダイヤモンドには劈開というものがあって、結構割れることは珍しくなかったりもします。
インクルージョンもありますし、ダイヤモンドそのものは上質なものというよりそこそこな感じでもあります。
これ、欲しい!と、言ってくださる方いらっしゃらないだろうなぁ〜
と、思いながらも、
スルーはできませんね。
よくある唐草のデザインではなく、こういうデザインってなかなか無いですからね…

あぁ、あと、唐草のスペースですが、
輪の上に石座を構築していくタイプと、
馬蹄形(U字)の上に石座を作り、その下に橋を架けるように輪を作るタイプとあります。
で、今回のリングは後者…

サイズ直しの痕跡あり

刻印は
Pt 、 0.18 、 0.28 、 0.80

Pt の刻印は、引っ掻いて書いたようなもので、数字の刻印が昔のしっかりとしたグイっと深みのある刻印から考えると、
サイズ直しの際に刻印がなくなり、新たに彫ったのかな? と・・・

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。








・・・と、ここまで写真をご覧いただいて、
アームの真ん中に溝があることに、ビビビと来た方いらっしゃいますかね?
対して目立つ場所ではないのですが、こういうアーム見たことないです。
石座のデザインも珍しいですし、
日本人が豊かになってきて自信を持ち出して、自己表現に目覚めだした
活気のある唐草の時代らしさがにじみ出ているいいリングですね。
昭和50年代前半前後とか、その頃ではないかなぁ?と・・・

致命的でもない細かいキズとか、表面的なデザインばかり見ていると
本質の大事な部分を見落としてしまいますよ〜

的な事をこの記事を通してお伝えしたかったのです(笑)
だからと言って、どなたにでもオススメ! という感じではないですが…
型番 /1906121
購入数
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