ヴィンテージ 伊勢丹 パヴェダイヤモンド エメラルド Pt リング #11 /1905261

スタイルのシルエットとしては、千本透かしの時代のものと思われますが、

鋸刃で透かしていくのではなく、細いプラチナの板を曲げたり組み上げたりして作り上げているリング。
ビシッと一本筋の通ったハンドメイド感伝わりますでしょうか?
見えないところまで気を使って作るとこうなりますという品格感。
職人技による良質の作品の放つ力を感じていただけたらと思います。

作り方は唐草的とも言えますが、時代としては千本透かしでしょうね。

昭和40年代前後でしょうか?

時代としてはそうかもしれませんが、同じようなものは見たことがありません。

合成石の使用全盛の時代において、プラチナ枠に天然石、ダイヤモンド取巻きの千本透かしの一群は、
千本透かしというスタイルの中で品格をもって輝いておりますが、

取巻きではなく、エメラルドを配しながらも、ダイヤモンドで敷き詰めるというのはこの時代にはなかなかに特別なものだったと思います。

残念ながらエメラルドには、使用による細かいキズや細かい欠けはあります。
キズは、肉眼では気になるようなことはありませんし、覆輪留めというのも使用の際にはエメラルドを守るという意味でよいと思います。
そこにミル打ちというのもポイントですね。
小粒でありながらもしっかりとした緑のエメラルドです。

肩には手巻の唐草。
先端は板状のまま曲げているのではなく、極薄にはせずに先を整えているのは、見た目をより良くしながら、強度の事も考えている現れだと思います。
石座の下の部分、千本透かしリングで言うところの千本透かしの部分。内側に湾曲しているのわかりますかね?
たまたまそうなっているのではなく、意図的にそのように作っています。
そういうひと手間二手間の積み重ねで出来上がった作品と、鋳造品が同じようにみられている現状・・・
そこは何とかしていきたいですね…

アームの形も当時のよくあるパターンのものではなかったりする部分は、千本透かし同様百貨店としての意識が出ているのでしょうかね?
この時代の百貨店ジュエリーを膨大に見てきたわけではありませんが、
何か、普通に流行しているジュエリーとの違いを出そうとしているのかな?と、思う事が多いです。

現代の百貨店のジュエリーを見て、同じような感覚を抱くだろうかと思ったりすると、
当時の百貨店のポジションというか存在感というか「格」のようなものはは今よりも大きかったんだろうなぁと想像できます。

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。





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