かなり大粒のマーキスカットピンクサファイア(約26mm)
トップはカボション、その周囲と、下部はファセットカットの変則バフトップカット
枠は、ハンドメイドで組み上げてはいますが、
アームは鋳造かなと思います。石座は、打ち抜きかな?鋸刃では透かしていないと思います。
透かしを打抜いた板をカットして、爪を付けていって的な感じの作りで、
当時このスタイルがよく売れていて、流れ作業的に作られていたのかなぁという雰囲気はあります。
石に合わせて枠を作るというよりは、枠と石別々的な雰囲気で、
例えば、縦のサイズは合っていますが、横はすき間が空いています。
石を乗せ換えているというわけではないと思います。
職人さんにこの隙間を狭くするかできないか聞いたところできませんでした。
とかまぁ、細かい事を書くとそこが気になる方多数だとは思いますが、
爪がガタガタできたなかったり、作り方が適当で雑すぎるとかそういう事はありませんのでご安心ください。
このスタイルで、縦方向の爪がふくろ爪というのはよいと思いますね。
斜め方向に石がずれませんので。
刻印は
[K18](陽刻) ◇に「TとC」が重なったような刻印。東洋時計製造所的ですけど盾型ではなく菱形なんですよねぇ。この刻印はたまに見るので、この時代だと割とメジャーなところな気がするのですが、何かご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせいただけますと嬉しいです。
宝石総合科学研究所ソーティングメモ付
写真ではピカピカに見えますが、よごれと、使用感あります。現在横方向の爪が少し緩んでいます。
仕上げ、爪の締め直し、他メンテナンスの後納品いたします。