K18 和彫りリング #15 昭和 /1812261

すごーく古いって事は無いですが、昭和に作られたものだろうと思います。
この、慣れた手つきで鏨を打っている感は見ていて気持ちが良いですね。
鏨を当てて、槌をコンコン打って彫り進めた痕跡が見えますでしょうか?
職人さんの息づかいが聞こえてくるようです。
現代の職人さんと、昔の職人さんでは、仕事を始める年齢や、作ってきたものが違うので、同じようなものを作ってくださいと言っても、なかなか難しいのです。
陶磁器の絵付けの線もそうですね。一本の線でも、筆が当たり前に使われていた時代で、かつ職人としてのスタートが早かったころと、現代とでは、たった一本の線でも違ってきます。
昔が良くて今が良くないとかそういう意味ではなく、当たり前に存在していたものがいつの間にか消えつつありますよね。
というお話です。
刀装具等にルーツを持つ日本のジュエリーの技。中でも、鏨の技は大事にというか、もっと注目してもらいたいなぁと思っております。

甲丸と、平打ちの中間位の形です。
仕上げの後の納品となります。(もちろん彫りの部分は損なわないように)
変色している色はパリッと蘇ってくれると思います。

型番 /1812261
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