昭和のあこや真珠2石 ベビーパール ミル打ち リング #14 #VJJ32191 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー






お久しぶりでございます。
なかなか思ったように仕事が進まない日々・・・
でも、歩ける時に少しずつ歩く。人生そんなものですかね?

さて、こちら黄色味の少ないアコヤ真珠が2石とベビーパールがセットされた昭和のリング。

あこや真珠は小キズはございますが、経年を考えますとよく保てていると思います。
ベビーパールもこういうリングの場合、割れていたり、石落ちして接着剤で留め直していたりするものもよく見かけますが、こちらは大きなダメージというようなものはございません。

作られた時のままの状態が残っているというのは良いですね。
工程というか、技法そのものが変わっているものもあります。
例えば、ベビーパールを留める方法ですが、接着剤を使わずタガネを打ち付けてで爪を作って留めていたりしますが、現代のジュエリーではあまり見ることも減りましたので、ちょっとした見慣れなさというか、そういえば最近こういうもの見ないなぁという感覚が呼び覚まされることで、当時の職人さんの存在が浮き上がってくるように感じると言いますか・・・

このリングだけが特別すごいというわけではなく、実は身の回りにも似たような感覚を呼び覚ましてくれるものは多くて、
身の回りのものを眺めてみると、木目と思っていたものが木目調にプリントされたシートを貼り付けた合板であったり、漆の器に見えるプラスチックのお椀であったり、レンガに見えるタイルであったりパネルであったり。。。
世の中のさまざまなものが、本来存在していたものから※※風なものに置き換わっていく中で、似ているけど違う。そのちょっとした違いに気づいてしまうとそのことに関する感度が高まるといいますか、感覚が呼び覚まされるといいますか…

昔の手作りのジュエリーは気にしなければどれも一緒に見えてしまうけれども、気づいてしまうと違って見えてしまうんですよねぇ・・・

ちなみにこちらのミル打ち。通常はローレットという器具でゴロゴロ押し付けながら粒々を作っていくのですが、こちらはなんとなく一粒づつ打っているように見えるんですよねぇ・・・。ローレットでゴロゴロした後にある部分で打っているのかもしれませんが・・・

なんと言いますか、今ではあまり見られなくなったものが、小さなジュエリーの中にひっそりと佇んでいるその様がいいんですよねぇ・・・

久しぶりに長文書きますので、なんだか文章の調子が出ませんが…

あこや真珠は
約6.9mm 、約6.9mm

石座は手作り、アームも手作りだと思います。

時代は、昭和30-40年代前後?

刻印は K18(陽刻)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 #VJJ32191
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