覆輪留め オパール 無色石取巻 リング #12 #VJJ211241 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー



日本で作られたヴィンテージリング

色の綺麗なオパールが覆輪留めでセットされています。
覆輪留めはミル打ちで装飾されています。

周囲はダイヤモンドではなく無色石です。
テーブル面が狭いのと、1石1石の形が不ぞろいなので規格化された工業製品的な香りではない懐かしさを感じます。
面白いのが、無色石がオパールの周囲をぎゅっと詰めて取巻いているところですね。
どういうことかと申しますと、オパールの覆輪留め部分と無色石の接点ですが、地金を削って無色石をよりオパールに寄せているというところです。
無色石のガードルが当たる部分にぐるりと溝を掘っているのではなく、1石1石のガードルが当たる部分に合わせて削っています。そういったところも手仕事感漂っていてなんだかほっとします。ビシーッと精緻な仕事で緊迫感が漂うというよりは、粗削りだけれどもトータルの完成度でまとめるような職人的な仕事ぶりです。
別の言い方をすると、グラインダー等で削って〜 ではなく、鏨と槌でこんこん削って〜 という肯定なのだと思うのですが、作業の工程でモーターを使っているのか、人の手を動力としているのか・・・
とか、このところ工程の動力源は何なのか、それが意味するところは何なのか?とかそういうことをぼんやり考えていて、その答えがすぐに見つかるわけでもないのですが、
電気を使ってモーターを動かして制作したものと、人の手で制作したものとではちょっとした違いがあるというか均一感の違い、揺らぎなども大きく違ってくると思うんですよね…
鏨と槌で削ったからと言ってそこに価値があるとかないとかそういう問題ではなく、身の回りのものがほとんど工業製品で囲まれて、人の手によって作られたものがますます減ってきている現代においてこういう人の手技の痕跡はなんだか大事なもののように思えてくるのです。

石座の裏側は千本透かしではありません。
うーん、透かしているのかパーツを組み上げているのか現時点ではわかりません。すみません。

アームは面取りされています。

かなり使い込まれてまして、オパールの表面は小キズが多いです。輝きを損ねるほどではありませんので、色彩も、遊色も綺麗ですので、オパールは楽しめます。

現時点でかなり汚れてまして、軽く洗ったくらいでは全然汚れが落ちていません。
よくこんなに使い込んだなぁという思いもありますが、
逆に言うと、オパールのリングを使用する際に傷つけそうで怖いという方も多いのですが、これだけ使い込んでもちゃんと保ててますよ。とも言えます。
もちろん、ブロック塀にこするとかすると一気にオパールにキズが入ると思いますので、硬いものにあてないように気を付ける、強い負荷がかからないようにする等ちょっとした気づかいをしながらお使いいただければそんなに怖くありませんよ。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。

時代は、昭和30−40年代?

刻印は K18(陽刻)
刻印はK18のみですが、覆輪留めの側面、無色石がセットされているあたりはイエローゴールドの色ではなく白系の地金の色です。
どんな素材かは現時点ではわかりません。

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 #VJJ211241
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