あまり品質良くない翡翠ですが、それでも合成石ではなく、天然石 そしてスカラップ的石座と王冠透かしは良い感じ 昭和ジュエリーリング #13.2 #VJJ23161



昭和の時代に、日本の職人さんによって作られた王冠透かしのリング

王冠透かしは、結構緩い作りのものがあったりしますが、
こちらはピシッと良い感じ
穴をあけて、糸鋸を通して線状に削るわけですが、丸と線の一体感だったり、線の向きだったりで作った人の技量だったりが見えてきますね
そして、その上のスカラップ的な装飾。
私がこうやって指輪の裏側のことをワーワー言うから最初からそこに目が行くかもしれませんが、これ上から見えないんですよね・・・
しかも、これ量産したわけではなく職人さんが手で作っている。
地金をふんだんに使える時代の前の時代ですから、軽量化と装飾というテーマの中で生まれたものだとは思いますが、こういうところにひと手間二手間加えることができたこと自体が人の手で生み出された血の通うものに溢れた、ある意味経済的豊かさとは違った意味での豊かさのあった時代だったんだなと思います。

使われている翡翠は白っぽい部分がとても多く、色のムラも激しい、品質の良いとは言えないものです。
ただ、当時は合成石全盛の時代で、ガンガン量産されていた合成石ではなく、天然石を使った、しかも翡翠のリングということはやっぱりそれなりに意味合いもあるというか、
量産可能な合成石と、産出量の限られている天然石。どっちが宝の石に近いかというと後者なわけで、見た目の綺麗さとは別に、宝石として、ジュエリーとしてみた場合のスペシャル感とまでは言いませんが、見た目に綺麗な合成石の方がいいじゃん!っていう価値観だけではない見方もあります。
さんざん、品質が良くないと書きましたが、普通にというか悪くない色というか変な感じではないですよ。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。

若干の使用感はあるものの使い込まれている感じはありません。

翡翠も小さな凹みが確認できますが、最初からあったものだと思います。
使用による表面のキズは少し確認できますが、石が枠に守られていないデザインで、この経年を考えますとガサツな使われ方はされてこなかったんだなということがわかります。

時代は、昭和30−40年代前後でしょうか

刻印は K18(陽刻)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 #VJJ23161
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