使い込んだ オパール 千本透かし リング #10 昭和ジュエリー #VJJ22282



日本で作られた千本透かしのリングです。

オパールは地の色にほんのり青みも感じられ、色彩も豊かで遊色もありつつ透明感もあります。
写真では、黒背景のものは緑っぽく、木の板背景のものは青みが強く出ているように見えます。

相当気に入られて使い込まれていたんでしょうね。表面ガサガサでした。
それを、爪にセットしたままではありますが、軽く磨いてもらいました。
凹凸は残っているものの表面は研磨していますので大分艶感は戻ってます。
オパールの縦横サイズは 約18.7 x 11.2mm
裏側に母岩の痕跡が残っていると思われる箇所があります。
よごれではありませんので、おそらく仕上げ後も残っていると思います。
オパールの厚みが対照的ではありません。
現代の規格化された形に見慣れている方は違和感を覚えるでしょうし、本来ならば対称性がしっかりある方が良いのはわかりますが、採れたオパールを極力残す形でカットされた原石の形を想像できるような形は、宝石の個性をより感じることができますので原点ポイントというよりは楽しむ方向でご覧いただけると嬉しいです。
一か所爪のところに接着剤が使用されています。
磨いてくださったところが気を利かせてつけて下さったのかもしれません。
剝がしたくはなりますが、固定という意味では良いのかもしれませんが…うーむ
ご希望であれば剥がします。

枠はプラチナの鋸刃透かし
一本一本透かしているのですが、線の詰め方がすごい。この手仕事感が残っているジュエリー達は残していきたいですね。
線がとても歪んでいるところがありますが、可能な範囲で直してもらいます。できなかったらごめんなさい。
現代感覚だと、見えない部分にこれだけの手間をかけれるかというとなかなか難しいでしょうからね。
そもそもこれだけ詰めて透かせる方がどのくらいいらっしゃるだろうか?
モノづくりも大きな時代と共に工程も様変わりしていきますが、今の時代では気付けば見つけることも難しくなってきました。
だからこそ大事にしていきたいという気持ちがあります。

千本透かしの部分と、石に触れている部分の間に隙間がありますが、重さがかかって歪んだんでしょうね。隙間が狭くなっている箇所があります。
と、書きますと、欠点のように思われると思いますが、
そもそも、手作りでわざわざ隙間を作るために工程増やして隙間作っているところが、そもそもモノとして豊かさを感じるんですよね。
時間や工賃気にしていたら、わざわざこんな事しないですから・・・
などなど考えていくと、やっぱり手作りで手の込んだものは好きだなぁ〜 と思います。
現代の価値観の豊かさとは違うと思いますが、豊かですよね。別の言葉で言うと、ゆとりがあるというか、手間暇かける余裕があったというか…
そういったモノづくりをされて作られたものは力があるというか、魅力があるというか、工芸品を見るのと似たような部分の心が揺さぶられます。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。
枠全体に小キズあります。
サイズダウンの痕跡あります

時代は、昭和30−40年代でしょうか?

刻印は P.m(陽刻)消えかかっています

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 #VJJ22282
販売価格
58,000円