ヴィンテージ あこや真珠 腕彫り 芯なし K18刻印(おそらくその品位はないです)リング #12.3 #VJJ22111







日本産のあこや真珠がセットされた、日本の職人さんによって作られたヴィンテージリング

パッと見ての特徴としましては、やはりアームの彫りですね。
タガネによるエッジの効いた彫りは、相当な年数を経ていますが、今でもギンギンに角が立っています。
彫りだけではなく、脇はミル打ちでの装飾
よく見ると、彫りのスペースは艶消しの加工が施されています。

現代のジュエリーを見ていると、ツルツルしたものが多いのですが、やはりこういう手仕事による装飾が多いジュエリーは見どころが多く飽きませんね。

このリングは、もう一つ大きな特徴がありまして、
真珠に芯が刺さっておりません。
真珠に芯を刺すのは、真珠を固定する事により、真珠のぐらつきによる爪との接触でのキズが入るのを防ぐという目的があるのですが、
その方法をとっていません。
それは、あえてそうしているのではなく、真珠用の接着剤の普及以降はほぼ全ての真珠のリングに芯が刺さる事にはなるので、
特に何かの意思を持ってあえて芯を刺さなかったのではなく、時代としてそれが普通だった。
というただそれだけの理由でもあるのですが・・・

ただ、時を経て、こういう古いジュエリーを見る機会が減りますと、すごく珍しい存在にもなってくるわけで、
真珠に針を刺すという野暮な事はしないで、宝物を抱えるようにシンプルに爪で留めている様が可愛く見えてきます。

あこや真珠はきいろがかっていますし、酷使された様子はないので、軽い小キズ程度ではありますが、小キズはあります。
真珠もギンギンの真珠光沢ってことはありませんが、まだまだ真珠として楽しめます。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。
枠も、小傷はありますが、酷使されてきた感じではありません。
あと、透かし部分の根元の部分が本体から離れています。
ここの修理はせずにそのままの納品となります。

時代は、うーん、ごめんなさい
ちょっと難しいですね。
昭和30年代前後かそれ以前か・・・
うーん、でも以前かとか言って気を持たせるより、
30年代前後としておいた方が手にされる方をがっかりさせることもないか…
あとは、各自のご判断でお願いします。

時代がどうこうはさておいて、この迷いのない迫力のある彫りは当時でもベテランの域の雰囲気はありますね。
ちゃっちゃっちゃとすごい技を繰り出していくみたいな…
おそらくの話になりますが、分業で作られていて彫り専門の業者さんの手によるものなのかな?
とか、そんなことも考えたりします。





刻印は・・・
と、ここまで書いといて、なんなんですが、
タイトル通り、K18の陽刻の刻印はありますが、金の品位が18金ないと思います。
16金位ではないかなと・・・
この辺が玉に瑕というか、皆様に紹介すべきかどうか非常に迷うところではありましたが・・・
まぁでも、このリングの本質というか良さは、現代では見られない技によって作られているところであって、そこは皆様に紹介したいな
という思いがありまして・・・

というわけで、こちらはお勧めいたしません。
それと、売却されるときは18金ではない可能性が高いときちんと伝えて売却するとお約束できる方のみへの納品となります。
※過去に、同じような刻印と金の品位が誤差の範囲を超えているものを転売された方がいらっしゃいましたが、判明した時点でこちらから改めて連絡させていただいたこともありますので重々お気をつけください。(自分で探す暇はないですが、狭いジャンルの世界ですのでいろいろな報告は入ってきます)
というか、結構古めのリングはこういうことがたまにありますので、このリングだけ酷いリングとかそういう感じでもないんですよね・・・

正直な刻印が一番。それは当然ですが、刻印が真っ赤な嘘をついていることもありますが、それは当然紹介できないとしても、
今回のように微妙に違うってこともあります。
それらをどうするか?
そういう迷いの中での紹介となります。

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
型番 #VJJ22111
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