すみません。
この色だと、ルビーと出るかと思っていましたが、ソーティングに出しましたらピンクサファイアと出ました。
やや青み、インクルージョンのあるカボションカットのピンクサファイア
ルビー3石が横に並び
それをダイヤモンドで取巻いたありそで無さそなリングです。
中央のピンクサファイア
ルビーが大きいのはわかりますが、両端のピンクサファイア
ルビーの大きさが不揃い。
カボションカットではありますが、元からの凹みが残っていたり、石の裏側は凸凹して、現代の感覚だとどうなんだろう?という見方もできますが、
採掘されたピンクサファイア
ルビーをより歩留まり良く残そうという思考が垣間見えますね。
現代感覚だと、その辺は大きさ揃えないと・・・
という事になりますが、
当時は大きさ、形を揃える程の選択肢はなかったと思われます。
余談にはなりますが、
例えばギメルさん等は、宝石の歩留まりよりも、とにかく美しさという事で難点は容赦なくカットされたんだろうなぁという、揃える、整えるという意味において極めて高い美意識で作られているものもありますが
限られた資源、環境がより意識される現代においては、
プロポーション、整った美しさ、計算された美しさ、よりも、このせっかく採掘されたものだから、より歩留まり良く残したいという考えも、一周まわって再評価されてもいいのではないかと…。
あぁ、こんな原石の形だったんかなぁ?って想像できる位一つ一つの個性もありますしね。
不揃い感に愛着が持てる。 みたいな…
宝の石を飾る技。
石座もそうですし、手巻の唐草、アームの面やカーブも、
よりコストを抑えて作ろうといった発想とは逆の考え方で作られているのがわかります。
何を大事にしたいか、何を選ぶかは誰かが決めるのではなく、人それぞれ大事にしたいものがあると思いますので、
そこを突き詰めていくとそれぞれの品物をどう評価するかの判断基準のようなものは育ってくるかと思います。
皆様は何を大事にしたいですか?
刻印は
[P.m](陽刻) 、 1 25 、 041
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。