合成カラーチェンジサファイア 千本透かし K18 リング #11.5 昭和 /1902261

今までたくさんの合成石を調べてきましたが、
日本産ジュエリーに関していうと、
京セラのクレサンベール、ムーンジュエリー等(京セラ系統) の登場以前で、
合成アレキサンドライトに遭遇した経験がありません。

要するに、(合成)アレキサンドライトと言われていたものは、ほぼ全て合成カラーチェンジサファイアだと考えてよさそうな気はします。
全てと言い切ってしまうとアレなので、ほぼと書いちゃいましたが、
例外があれば是非是非拝見したいです。

サファイアをアレキ(アレキサンドライト?)とか言って販売していた昔のジュエリー業界も無茶苦茶ですが、
そもそも、合成石かいなかとかすら当時は問題視されてなかったりしますしね💦
ルビー、サファイアの加熱非加熱が注目される以前は、フツーにどれもこれも、ルビー、サファイアでしたしね。
今でいうと、メレダイヤモンドの合成ダイヤモンド(人造ダイヤモンド)問題。
今も昔も、表立って問題視されるまでは、うやむやにして販売する傾向があるようで…

ここ2,3年で作られてそうなジュエリーの購入を検討されているのでしたら、聞いてみたら良いですよ。
このメレダイヤモンド合成ではないと言い切れる根拠はありますか? と・・・

納得のいく返事が来るかどうか。
納得いけば購入されればいいですし、
納得いかなければ買わなければいいだけです。

買う気もないのに人をざわつかせる質問をするのはどうかと思いますのでおススメはしません。
業界としてどう向き合うとかそういう話も耳に入ってきませんので、今のところ大抵のお店は、ほかの店がどう動くか様子見って感じでしょうか?

うちでも、この筋は全石検査してみようとか、これはしなくても大丈夫だろう
とか、明確な基準なく、試行錯誤の最中です。

と、こちらのリングとは全然関係ない話が続きましたが💦

オーバルで、中央がテーブル面ではなく、中央に頂上があるタイプ
石のコンディションはよく。
中央付近の内部にインクルージョンがありました。

色は、写真では難しく
実物でご確認いただければと思います。

透かしは打ち抜き、透かす板の面が平面ではなく丸みを帯びているところがちょっとした特徴かもしれません。
ひと手間かかっているというか、これは作り手の意図ですよね。
ハンドメイドジュエリーはこういう対話ができるのが楽しいですね。
気付かなければ、人知れずってところにはなるでしょうが…

この作り手は何か意図がある
という視点で見だすといろいろ気付く部分もあり、
爪に面取り、肩にも面取り、石座に段

千本透かし というガチガチのルールの中でのちょっとした個性、工夫・・・
そういうものが見えてきますね。

爪自体は、普通に爪ですが、
最近千本透かしのリングをネット上で見ていて、
難じゃこのきたない爪は! って思う事が多く、
本人の爪は手入れされてても、リングの爪には無頓着なんだろうなぁ
と、思ったりすることは多いです。

当たり前のことをいちいちアピールする機会は無いですが、
当たり前だと思っていることに、気づいていない方も大勢いらっしゃるんだなぁ
と、思う事が多い今日この頃

刻印は
[K18](陽刻) 〇に何らかの文字からデザインされたようなロゴ的なマーク(よくわかりませんでした💦)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。




型番 /1902261