素通りできない石のはずれたリング枠&ファイヤーオパール /18488 #VJJ18488 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー

↓メンテナンス後の写真↓


↑メンテナンス後の写真↑





私が見つけた時にはすでに、枠と石がバラバラに…

これは、買取業者さんの仕業に違いない!

しかし、なんでわざわざこんなことするかなー、

潰すんならわざわざ売りに出す必要ないだろうし、

製品として売りたいならわざわざ石を外す必要もないし…



入手してもう一度見ましたが、他の爪が痛んでいないので、これは爪が自然に取れてしまったものだと判断しました。

爪がはがれたものは過去に見た記憶があまりなかった、かつ、爪をペンチで曲げられ石を抜かれたリング枠は沢山見て来たので、つい、そのようなものかと…

何事にも先入観はいけませんね・・・



さて、この枠、手巻唐草。先端を薄くして言って巻きをシャープに見せようとしていますね。

そして、何より枠のデザイン。葉っぱに2種類の和彫り、艶の消し方も違います。

連続アーチ?スカラップ石座? 波波もすごい。

肩と腕の根元当たりの丸ぽっちも唐草には珍しいですね。

これを、見てしまったら自分以外にわざわざ救う人もいないだろう・・・

というか、これは一度自分の元に来るべきだ…

なーんて事を考えていましたらやってきました。

断面が丸い線ではなく、角を付けた線の爪・・・

思った通りに修復できるかどうかは未知数ですが、ベストを尽くして蘇りを試みまして、

納得いく状態になってからの納品となります。(納期は急かさないでくださいね💦)



よくよく考えてみると、潰される前のものを救うという意味合いではなく、

枠は外れているけれども何とかならないか?

という見えないバトンを渡されたようなものですね。

無粋な人なら、即潰しですからね…

数年前なら、この枠の特殊性にそこまで気づかず、もったいないと思いながらも、そこにお金をかけて修理するほどの価値を見いだせなかったと思います。

今なら、何としてもこの枠は残すべきだ。と、実感を持って言えるようになったので。

不思議なめぐりあわせというか、この爪がいつ落ちたのか等わかりませんが、ちょうどいいころ合いを待っててくれたのかな?

そんなことを考えてしまいます。

ビシッと蘇った姿を皆様にお見せしたいですが、取り掛かるのは私ではありませんから、

ちょっとドキドキしつつ取り掛かりたいと思います。



ファイヤーオパールのサイズ:約13.8mm x 約10.4mm x約4.9mm(もしリカットした場合は変わる可能性があります)

ファイヤーオパールのコンディション:表面にわずかに小キズあります。この際なので、縦横サイズが変わらない範囲で再研磨するかも…

脇石:ダイヤモンド 綺麗です。通常のラウンドブリリアントカットですが、ちょい昔の雰囲気の残ってます

リングサイズ:約8.5号

指の甲側の高さ(石座+石):約9.2mm

石座のサイズ(縦方向の幅):約16.1mm

指の腹側のアームの幅 x 厚み:約2.0mm x 約0.8mm

刻印:[P.m](陽刻)

型番 /18488
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